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SE530/535-KAI(くみたてLab)レビュー

先日からメイン運用しています、くみたてLab様のカスタムIEM『SE535-KAI』レビューです。
一応このブログでカスタムIEM(CIEM)に触れるのは初めてなので軽く説明を。(そんなの知ってるって人は飛ばしてください)
CIEMとは本来業務向け、ミュージシャン向けに自分の耳型(インプレッション)を取り、それから型取りしたシェルにイヤフォンを実装するというオーダーメイドイヤフォンのことです。
最近は音楽愛好者向けや一般向けにも製造するメーカーが増え、国内外問わず一般的なものとなってきています。
オーダーメイドですのでもちろん価格はある程度する(3万~30万円程度)のですが、フィッティングの良さによるイヤーピースを使用しない圧倒的な遮音性、高音質化を図れるなどの利点があります。

自分は耳の形状が細く曲がっているためユニバーサルイヤフォンのイヤーピースが使いにくく、今までもBoseのIE2などといった耳内にひっかえるタイプのイヤフォンしか使えなかったのですが、これのおかげで苦労せずに色々なイヤフォンを使用することが出来るようになりました。
また、右耳難聴のため常にステレオ→モノラル変換プラグを間に挟んで視聴していたのですが、抵抗での音質劣化が激しく悩まされていたのもケーブル改造によって解決可能ということで今は手放せない存在となっています。

さて、そんなわけでこのレビューも基本的に左耳モノラルでのレビューとなりますので音響の立体感とかそういった内容には一切触れずに進めていきますのでご了承ください。
では、長々と前置きしましたがレビューです。
※再生環境:NW-A17直刺し

IMG_9575.jpg
まずは外観写真から。ケーブルは付属ケーブルからNobunaga Labs様のTR-SC1(ステ→モノカスタム済)に変更しています。
各所でのレビュー通り、シェルのつくりは素晴らしいの一言です。
クリアシェルの高い透明度と気泡の少なさは一つ一つ丁寧に作っていただいているんだろうなと感じさせます。
フィッティングも今のところは特に問題なく使っています。所有しているCIEMの中では音道管が比較的長めなので顎が動いたりするとフィッティングがズレるときもありますが、すぐにまたフィッティングするので問題はありません。
そして、くみたてLabと言えばこれで注文、という方も多いでしょう。フェイスプレートは特殊螺鈿オプションでお願いしました。
螺鈿というのは貝の内側の真珠層部分を切り出し貼り付けるといったものですが、くみたてLabの螺鈿はとても美しく作ってくれて、更に特殊螺鈿といったコンセプトモデルも存在します。
今回は彗星・赤という螺鈿の上に螺鈿を貼るというデザインで注文。イメージ以上の美しさで大満足です。(写真でその素晴らしさを伝えきれない自分の腕ががが)
なお、執筆段階では注文多数のため螺鈿オプションは受付停止中です。6月頃には再開するとのこと(公式ブログ記載)なので螺鈿で作って欲しいという方は少しお待ちください。
あ、カラーリングでなんとなく分かる人は分かると思いますけど、イメージはSE535LTDとSE846の合わせ技イメージです。テヘペロ

IMG_9577.jpg

IMG_9578.jpg
さて、技術面とかパーツ面に関しては全く詳しくないので(オイ)説明をサラッと放り投げながら進めたいところですが、今回作成をお願いしたSE535-KAIはすっかりCIEMを作ってもらうというのとは違い、既成品のイヤフォンを分解してパーツを転用し、更にそれに新たにパーツを追加、変更するチューニングサービスというものです。
詳しい方には何を今更といった話かもしれませんが、このイヤフォン作成にあたって手持ちのSHURE SE535を送り、そのパーツに新たにパーツ追加し作成していただいています。

さて、上記のことを踏まえた上でですが、くみたてLabの説明ページには3way6driversとの記載があります。
wayとは音域のことを指し、driverは内部に搭載された音を出すユニット数のことを表しますので、このイヤフォンは3つの音域を6つのドライバで鳴らしているということになります。

また色々解説になりますのでいらないって人は飛ばしてください(土下座
イヤフォンって普通は音鳴らすユニット1つだろ何言ってるんだって方向けの解説です。
イヤフォンに使われる、一般的にドライバと呼ばれる音を鳴らすためのパーツですが、その方式などにより何種類かあります。
まず1つ目は一般的なイヤフォンやiPodなどに付属してくるイヤフォンなどの、いわゆるスピーカーみたいなのをそのまま小さくしたようなもの(あちこちから怒られそうな表現)。いわゆる『ダイナミック型』と呼ばれるものです。
低価格帯のものから中には数万円クラスのものまでありますが、比較的大きな振動板を震わせて音を発生させるものとなっています。(特殊なものではデュアルダイナミックドライバなんてのも最近はありますが)基本的には1つのドライバだけで広い音域をそつなく鳴らせます。
ただし、それにも弱点があり、"そつなく"と書いたように大きめの振動版を震わせるため細かい音の粒の表現などが弱い、使用による劣化が激しいなどと言った弱点も存在します。
そういったものを補うために近年イヤフォンに搭載され始めたドライバが『バランスド・アーマチュア型』(BA型)と呼ばれるものです。SE535-KAIを始めCIEMや超高額イヤフォンなどに実装されていることが多いです。
このドライバは従来補聴器などに採用されていた、音を出来るだけ正確に再現することを目的としたもので、ダイナミック型に比べてかなり小さい振動板を振動させることでより精密な音を鳴らせるようになっているものです。
これだけ聞くとこっちのドライバのほうが素晴らしいじゃないかという話になりますが、これにも弱点はありまして。
小さい振動板のため1つのドライバで再現できる音域が狭い、低音が鳴らしにくい、またコストが高いといった点があります。
そのため複数のドライバを搭載してそれぞれに担当の音域を割り振ることで音域の拡大化を図っているものがほとんどです。中にはKlipsch X10のようにシングルBAドライバで化け物みたいな音を出すイヤフォンもありますが(所有はしていませんが本当にオススメですのでぜひ一度ご視聴ください)、基本的には2ドライバ以上のものが一般的で最近は12ドライバなんていった巨大なイヤフォンを出してるメーカーも存在します(価格はユニバーサルイヤフォンなのに平気で15万オーバーですが)。
あまり一般的ではないドライバでしたが、近年はSonyがエントリーイヤフォンから積極的にBAドライバを導入し、ダイナミック型と組み合わせた『ハイブリッドドライバ』などで広く知られるようになってきました。(最初に実装したのは千音とかだろって面倒な話し始めるオーオタの皆様はお静かにお願いします)

はい、以上糞長い説明でした。本筋に戻りましょう。
と言ってもBAドライバに詳しいわけではないのでこれに実装されてるドライバはこれだ!なんてことは言えないので各自見てください(ぶん投げ
内側部に4ドライバ(正常向きで下側(写真だと1枚目上側)に実装されてるのはホールが空いてたりするのでSE535搭載のデュアルウーファー?)、音道管に近い外側部に2ドライバ配置されています。

IMG_9576.jpg
音道管のつくりも素晴らしく、2ドライバ毎に1つの細い音道管がつくられて3つの音道管として出ています。
比較的長めの音道管と合わせて視聴時の音の分解や把握の素晴らしさにつながっていると思います。

IMG_9579.jpg
そしてシェル上部に抵抗などが配置されています。


長々と中途半端な解説踏まえたりしながら色々書きましたが、音のレビューのほうへ入っていきましょう。
とりあえず80時間ほど慣らした後の音ですが、SE535の時のフラットな音とは全然違った、と言えば言い過ぎかもしれませんが、面影を残しつつもフラット寄りの音からガラッとウォーム寄り、リスニング寄りになった音を鳴らしてくれます。

まず、高音域ですが、耳にガツンと来るようなトガッたサウンド音ではなく、丸めのドンシャリとは真逆の音を鳴らします。
高音がドンッとくるような感じではないので、フュージョン曲、例えばTHE SQUAREのTAKARAJIMAあたりを聞いたときにはEWIの明るい飛び込んでくるようなサウンドというよりは少しふわりと周りを漂いながらも芯が通った粘っこい音に近いような表現に聞こえてきます。本田サウンドと言うよりはタケツ寄り的な?(ここで何人の若い閲覧者が脱落したことか)
しかし、温かく芯のある音はPersona3OSTより全ての人の魂の詩あたりでは高音のコーラスを深みのある表現で表し、また一層濃い音楽へと一変させます。

続いて中音域。ある意味一番SE535の面影が残る、フラット気味の音です。
そつなくどのような音も鳴らす音域、しかしSE535が元々持っていた高解像度の音から来るボーカルの艶やかさなどは失われていません。
管楽器系とももちろん相性がいいでしょうが、フラット感から打込み系、ハウスサウンド系の曲との相性もいいと思います。
今では委託も終了されているので手に入るかどうかわかりませんが、OrangeCoffee様で以前頒布していた東方ハウスアレンジCD、The Lounge Map2からsomething to drinkの中高音域を動き回るメロディー部が幻想的に聞こえる部分がフラットながらも音の抑揚感を再現出来ているあたりがこのイヤフォン中音域を表しているような気がします。

低音域ですが、ウォーム寄りの音と書いたようにBA型らしくない少ない音圧をキレでカバーするというよりは割と充分に低音が出ていてズンと響くようなサウンドです。
これにBA型の音の粒の細かさが合わさったなら、聞きたい曲としてあげる曲の選定は割とすぐに思い浮かびます。
まずはCASIOPEAからDOMINO LINE。MINT JAMSを持ってないのでrecorded LIVE and BESTからになりますが(収録ライブ音源って同じものでしたっけ?)、曲中のベースソロの弦のタッチノイズまで表現しつつ、耳道の奥に響く一音一音の重さはたまらないです。
次にけいおん!イメージソング秋山澪よりHeart Goes Boom!!。ソロで始まるイントロのベースのかっこよさはまさしくベーシストである彼女のイメージソングとして素晴らしいものだと思います。
更にSWING HOLIC vol.14よりknock。ウッドベースの余韻が残る刻みとテナーサックス、ボーカル、そしてピアノとかわるがわるメインが変わっていく中常に下で影の主役として動き続ける音の粒を感じながらの視聴はより音楽に没入する機会となるでしょう。

音の分離に関してですが、一般的なBA型CIEMよりは顕著に聞き取れるほどではなく、やはりモニター向けというよりはリスニング寄りにだいぶチューンされたイヤフォンだと思います。
しっかり音源1つ1つのパートを確認しながら聞きたいというう方向けではありませんが、逆に言えば気疲れせずに長時間ゆったりと視聴することが出来るでしょう。

音の再現能力はBA型、しかもベースはSE535だけあってしっかり再現出来ていると思います。
いわゆるハイレゾ音源と呼ばれるものは自分はあまり所持しているわけではありませんが、Steins;Gate Vocal Bestより宇宙エンジニアは音が多い箇所が比較的多いためこもりがちになるイヤフォンもありますが、そういうことはなくしっかり鳴らしきれていると思います。

ケーブルですが、付属ケーブルからリケーブルして何本か使ってみましたが銅線の太い音よりは銀線系の細いけどヌケのいい音のほうが相性がいい気がします。
そもそもイヤフォン自体が割と太い音なので、そこに更に太さを足してしまうと特に高音域の響きが潰れたように聞こえてしまうことがありました。

総合的にBA型オンリーのイヤフォンにしては低音が強調され、音の分離などからも普段使いで音楽を楽しむ側に重点をおいたイヤフォンというのが感想です。
柔らかな高音域には賛否両論別れるところだとは思いますが、個人的にはこの低音域のベースソロとドラムロールを聞いただけでも購入してよかったなと思えるイヤフォンでした。

なんか高評価ばっかりだなって思うかもしれませんが、この価格帯のイヤフォンにまでなってくるとぶっちゃけ音の良し悪しよりも好みと傾向の問題のほうが重点になりそうなので、あくまでも自分はこう思った程度の記載にさせてもらっています。

しかし…単純に書くと、
・高音域の女性ボーカル
・低音域の刻みが多い
・ごちゃごちゃした曲
どっかで全部当てはまるような曲を聞いたことある気が……あっ。
というわけで、このイヤフォンはキルミーのベイベー!を聞くのに最適なイヤフォンだと思いますのでキルミストの皆さんはぜひご購入を検討されてはいかがでしょうか(何かおかしい

というわけであまりブログの毛色とは異なる記事でした。
でもあと何回かはレビュー記事が続きそうです。

ではノシ

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Author:NkiP
元管楽器畑で働いていたものの今は白レンズを愛でる日々。
最近撮鉄優先社会ながらも、実際は同人サークルやったり執筆したりパソコン組んだり色々してます←

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